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入れ歯の耐久年数

入れ歯の耐久年数をご存知ですか?

患者さんからの依頼一番多いのは、入れ歯が合わないので見て欲しいというものです。その際によく話題になるのが、この入れ歯が合わない理由を、昔に作った歯医者の技術力に原因があるというものです。どうしてこのようなことがおきるのでしょうか?

ここでポイントになるのは、時間の経過ということです。作った当初には入れ歯はきちんと機能していたということです。時間の経過で、なぜ入れ歯はなぜ合わなくなるのでしょうか。理由はおおまかに言えば3つあると思います。

第1点目は、単純ですが、入れ歯は人工的なものですので、消耗品だということです。毎日食べ物を噛み砕くわけですので劣化がおきます。通常4−5年が耐久年数と言われています。

第2点目は、調整が不足しているということです。新しく入れ歯を新調し、患者さんの都合で入れ歯の調整を途中で終わらせてしまうことが原因です。入れ歯というのは患者さんにつかっていただき(お食事をしていただき)、痛みが出た箇所や噛み合わせの悪い場所を調整してお口に馴染ませていきます。調整は一回で終わりでなく、入れ歯の状態により数回かかります。当時の歯科医師の説明不足かもしれませんが、患者さんも、作って終わりと思ってしまう方もいらっしゃるのではないかと察します。私は、このような事態を防止するために、一通り調整が終わるまではしっかり治療を続けてくださいと丁寧に説明しています。

第3点目ですが、入れ歯だけが問題ではなく、患者さんのお口の状況も日々変わっているということです。入れ歯は耐久消費財ですので劣化は徐々に起こりますが、患者さんの歯茎や歯の健康状態の変化も日々起きています。これが違和感の原因となります。

私は、これらの原因を患者さまに納得してもらうよう丁寧にご説明させていただいています。 入れ歯作製後も、定期的に往診させていただき、患者さまの噛み合わせや痛みを把握します。患者さま一人一人の状態に合わせた「オーダーメイド」で調整を続けていきますと、患者さまの日々の悩みが改善するようです。入れ歯は、耐久消費財といっても皆一様ではなく、患者さま一人一人にあった、それぞれの入れ歯があるのだと思っています。これが私の歯科医としてのやりがいにつながっています。

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