ケアマネージャーさんがお口の中に入れ歯が入っておらず、心配しての依頼でした。
本人は歯がなくてもこんなものと思っており、入れ歯はなくてもお食事には困っていませんでした。
歯医者嫌いで痛い事は嫌。必要なければ歯医者なんか行かなくていいという感じでした。
私が訪問に行っても、歯ブラシできれいにお掃除する前とした後の違いがわからず、歯ブラシの習慣もなかったです。
足や腰が痛い時が多く、行ってもキャンセルする事もありました。
そんな方だったので、焦らず長い時間をかけて、入れ歯が必要だよと話していきました。
入れ歯を作る前に歯を抜かないといけないとずっと説明していましたが、本人は先延ばしにしていました。しかし、自分の誕生日に突然 歯を抜くと言いました。
血がなかなか止まらない病気だったので、歯を抜くのに時間がかかるというのと、抜くのに麻酔を頑張らないといけないですと説明してました。
歯を抜くにあたり、ヘルパーさん、ケアマネさん皆さんが本人のサポートにあたってくださり、無事抜く事が出来ました。
今までは患者さん本人のプライベートの事を話す方ではなかったのですが、それからは話すようになりました。
ゴールデンウィークで診療を一時的にお休みしますと伝えると、先生がいない間 歯磨きしないといけないからとヘルパーさんに歯ブラシを購入してもらって自分で磨いていたようです。
今は入れ歯を作っているのですが、もう 先生にお任せだからと言ってくれるようになりました。
最近は本当は働きたいんだよねと前向きな事を言っています。
だんだん意欲的に頑張っている患者さんを見ると非常に嬉しいです。